羽毛専業メーカーである河田フェザーは日本のトップメーカーとしての責任を重く受け止め、 世界の羽毛マーケットと国内の羽毛業界をけん引する役割を担うよう努めています。
長い年月をかけて培った自分たちの持つ知識、経験、技術、想像力のすべてを使い、 今だけでなく、未来の羽毛を守っていくことに力を注ぎます。
急速に需要が安価な若鳥肉に変わってしまったので、良質な羽毛が一握りのグルメな国や地域以外に集められなくなった今、私たちが創りたいものは何か、私たちが使いたいものは何か。それは「清潔な羽毛を提供すること」です。
安心・安全で健康的な羽毛製品をお届けするために、永遠にこの使命を追求し続けます。 そして、羽毛の未来を守ることとは何か。次世代のためにできることは何か。
それは「未来に良質の羽毛をつなぐこと」だと考えます。
そのために、私たちにはやり遂げなければならない使命があります。
これからも良質の羽毛を使い続けるために、私たちが今まさに、取り組んでいることがあります。使用した羽毛製品を回収し、今では非常に希少となった良質の羽毛だけを選別してから洗浄・回復加工し、再び製品を作る、という羽毛の100年以上に渡る長期循環システムの構築です。
羽毛ふとんは適正なお手入れをしていれば、10~20年間あるいはそれ以上は使えると言われています。買い替えの時期を迎えて不要になった羽毛ふとんは、製造年代が遡るほど、短期飼育の若鳥が少なく、飼育期間が長い高品質な羽毛を中材に使っていました。今、その頃に生産した羽毛ふとんが回収されています。
羽毛は軽くてフワフワしていますが、実は100年以上使える非常に丈夫な素材なので、洗浄し繰替えし使うことができます。そして、自社工場で羽毛ふとんに使っていた良質の羽毛を洗浄および回復加工すれば、清潔さはもちろん、保温性などの機能、傷みなどが回復するので安心して使うことができます。
羽毛製品の循環は長期的な循環社会を構築するのに必要なシステムです。また、環境にとても優しい取り組みです。羽毛を循環させれば、焼却廃棄するときに排出される二酸化炭素の削減にもつながります。羽毛は炭素を約50%含み、焼却した場合は羽毛1キロあたりCO2が1.8キロも大気中に戻ってしまいます。
この羽毛循環システムを作ることは長期的な循環社会の礎になります。これは私たちの重要な責務のひとつだと考えています。
代表取締役 河田 敏勝 博士(医学)
1960年2月 | 愛知県名古屋市で誕生 |
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1979年4月 | 早稲田大学 理工学部工業経営学科 入学 |
1983年3月 | 早稲田大学 理工学部工業経営学科 卒業 |
1983年4月 | 帝人株式会社 入社 経理部原価管理課愛媛工場、帝人油化、帝人ハーキュレス担当 各コンビナートおよびポリエステル糸と綿の無人化工場の担当 装置産業の無人化技術と技術の創出方法を学ぶ |
1984年12月 | 帝人株式会社 退社 |
1985年1月 | 河田フェザー株式会社に入社 |
1985年3月 | アメリカへ留学 コロラド大学ボルダー校入学 語学を3か月間学ぶ |
1985年9月 | コロラド州立大学大学院入学 経営学博士課程にてMBAを学ぶ |
1986年7月 | 85年プラザ合意により急激な円高へ MBA取得まで3単位を残して帰国 帰国後、全部門を回りビジネスの状況を把握 |
1986年9月 | 羽毛原料部門管理責任者に就任 生産プロセスの再構築、世界各国で羽毛原料の集荷シンジケートの構築・拡大 |
1990年2月 | 取締役に就任 |
1991年1月 | 創業100周年事業として本社工場を名古屋から明和町へ移転、 明和工場責任者に就任 |
1999年4月 | 常務取締役、寝装部長に就任 |
2003年10月 | 専務取締役に就任 |
2004年6月 | 国際羽毛協会(IDFB)技術委員長に就任(〜2008年6月) |
2005年5月 | 日本羽毛製品協同組合 技術委員長に就任 |
2007年4月 | 代表取締役に就任 |
2008年4月 | 三重大学大学院 医学系研究科博士課程 入学 |
2008年6月 | 国際羽毛協会(IDFB)副会長に就任(現任) |
2011年6月 | 一社)日本羽毛製品協同組合(JDFA)理事に就任(〜2017年4月) |
2014年9月 | 欧州羽毛および寝具産業協会(EDFA)理事に就任(〜2018年6月) |
2017年5月 | 一社)日本羽毛製品協同組合(JDFA)理事長に就任(現任) |
2017年6月 | 一社)日本寝具寝装品協会(JBA)副会長に就任(現任) |
2019年7月 | 三重大学 博士(医学)取得 |
2023年11月 | 一社)睡眠ヘルスケア協議会 理事に就任 |